世界でもトップクラスの透明度を誇る”霧の摩周湖”は、森の中の山の上にあることから、アクセスが限られている”神秘の湖”です。
最寄りJR駅からの交通手段は限られた便数のバスか、レンタカーやタクシーなどの車になります。
冬になれば積雪によって、さらに選択肢が少なくなる湖です。
今回はそんな【秘境】摩周湖へのアクセスについてご紹介したいと思います。
摩周湖へのアクセス―各空港から
摩周湖は北海道の人気観光スポットのひとつですから、秘境というと言い過ぎかもしれませんが、一般人が許可なく湖岸に降りることは禁じられた湖なので、人が足を踏み入れることのない場所であることには違いありません。
それはさておき、道東エリアの中央から西寄りにある摩周湖は、たんちょう釧路空港、女満別空港、そして根室中標津空港の中間地点あたりに位置しています。
これら3空港にオホーツク紋別空港ととかち帯広空港を加えた、ひがし北海道5空港それぞれからのアクセスをみていきましょう。
根室中標津空港
距離的に一番摩周湖に近いのが根室中標津空港です。
空港から摩周第一展望台まで、車で約60㎞の道のりで所要時間は1時間くらいになります。
道道150号線―道道885号線―国道243号線と走って行くと弟子屈町に着くので、そこから道道52号線を行くと10分足らずで第一展望台に到着です。
車で摩周湖へ行くなら中標津空港が一番近いのですが、公共交通機関に摩周方面への直行便がありません。
期間限定の観光バスが出ることはありますが…
車で行くなら裏摩周展望台に一番近い空港です。
女満別空港
中標津空港の次に摩周湖に近いのが女満別空港です。
車だと摩周第一展望台まで約65㎞の道のりで、所要時間は約1時間10分~です。
道道64号線から道道102号線を走ると川湯駅前につくので、そこから道道52号線を行くと摩周第三展望台に到着します。
さらに南へ3.4㎞走ると第一展望台です。
もし交通機関でアクセスするなら、まず網走バスターミナル行きの連絡バスに乗り(約35分、910円)、網走駅から摩周駅まで釧路行のJR釧網本線に乗ります(約1時間54分、2,050円)。
そして阿寒バスの定期路線バス・摩周線に乗れば摩周第一展望台まで行けます(約25分、560円)。
ただし定期路線バスは4月末から7月中頃までの期間限定です。
たんちょう釧路空港
道東エリアの最大都市、釧路市にあるのがたんちょう釧路空港になります。
釧路空港から摩周湖までは車で約78㎞、所要時間は約1時間20分~40分ほどです。
空港から道道65号線まで進んだ後、弟子屈町の道道52号線まで順に、道道666号線、道道829号線、国道274号線、道道53号線を走行していきます。
そこからは中標津空港からと同じで、第一展望台まで道道52号線を10分弱です。
交通機関でのアクセスは、まず阿寒バスの釧路空港連絡バスに乗って釧路駅まで行き(約45分、940円)、釧路駅から摩周駅行のJR釧網本線に乗ります(約1時間15分、1,640円)。
ここまでの3つの空港の中では一番摩周湖からの距離はありますが、交通の便は釧路からが一番良いでしょう。
釧路空港は阿寒湖温泉へのアクセスもいいので、阿寒湖、屈斜路湖、そして摩周湖を巡る旅の出発点としても適しています。
オホーツク紋別空港
オホーツク紋別空港になると、だいぶ摩周湖から遠くなります。
車でアクセスしたとしても、摩周第一展望台まで約165㎞の道のり、所要時間の目安も約2時間45分です。
公共交通機関でのアクセスといえば、空港連絡バスで遠軽まで行き、JR石北線で網走へ、JR釧網線で摩周駅という半日がかりの移動になります。
これがサロマ湖をはじめとするオホーツクを観光したあと、屈斜路湖や摩周湖などを巡るドライブ旅行ならアリですね。
とかち帯広空港
もしも摩周湖にアクセスすることが第一目標であるなら、おそらくひがし北海道5空港の中で一番不便なのがとかち帯広空港でしょう。
帯広自体はJRが待ちを横断し、道東自動車道も通っているので、アクセスはとても良いところですが、なんにしても摩周湖まで遠いですね。
車でアクセスする場合、高速を使っても180㎞以上の道のりと、3時間以上の所要時間になります。
交通機関を利用するとしても、一度釧路までJRで行かなくてはなりません。
まとめ
摩周湖から一番距離が近い空港は根室中標津空港です。
中標津空港の次に摩周湖に近いのは、網走などのオホーツク海側にある女満別空港になります。
そして電車やバスなどのアクセス手段が多いのは、太平洋側にあるたんちょう釧路空港です。
どの空港も東京(羽田空港)からの便がありますが、女満別空港には名古屋(中部国際空港セントレア)、たんちょう釧路空港には大阪(関西国際空港)との航空路線があります。