室蘭といえば、海岸に重化学工業の工場がズラリと並んでいるので、夜になれば工場の灯りと、東日本最大の吊り橋「白鳥大橋」のライトアップが、室蘭ならではの工場夜景になっています。
室蘭の工場夜景を見るには車で観光道路などを走って展望台巡りをするか、運行期間限定の室蘭夜景見学バスに乗るか、はたまた室蘭港内をクルーザーで周回する夜景クルージングに参加するなどの方法があり、時間や予算に合わせて楽しむことが可能です。
気になるのは、室蘭の工場夜景がなくなる(?)というウワサですが…
室蘭の工場夜景がなくなる?
結論からいうと室蘭の工場がなくなるというワケではないのです。
当たり前かもしれませんが…
しかし、白鳥大橋のたもとに広大な工場群を持つJXTGエネルギーが、
2019年3月末で室蘭での石油・石油化学製品の製造部門を撤退させる
と発表しました。
撤退後も備蓄・出荷基地として運営するとしていますが、室蘭の工場夜景の中心的な存在だっただけに、夜景への影響は未知数です。
2019年4月1日からは、灯油などを出荷する物流拠点の事業所に転換されました。
工場夜景の目玉になっている1万個以上ある保安灯は、2019年8月をめどに半分近い約5千個の点灯が取りやめになります。
ただし地域貢献の一端として、工場内にある高さ約180mの集合煙突はライトアップが継続される予定です。
すぐに無くなることはないにしても、今がピークということにはなるのでしょうね。
室蘭といえば
1998年の完成以来、室蘭のシンボルとなっている白鳥大橋では、風力発電によるライトアップ・イルミネーションが、日没から深夜0時まで点灯しています。
そして港には新日鐵住金株式会社、株式会社日本製鋼所、JXTGエネルギー株式会社という有名な大企業の工場が立ち並んでいて、さすが北海道を代表する港湾都市といった眺めです。
室蘭の面白いところは、工場群のある内海の反対側、太平洋に面した海岸は荒々しい断崖絶壁となっていて、港とは対照的な景観になっています。
そして小高くなっているところが多いので、眺めの良いスポットもアチラコチラにあるのです。
室蘭の工場夜景が見える展望台
祝津公園展望台
白鳥大橋のビュースポットとしても人気のある展望台です。
夜景では白鳥大橋のイルミネーションと、グルグルとらせん状になって橋へと続く祝津ランプの灯りが目を引きます。
そして橋の向こうにJXTGエネルギーの工場夜景が見えるポイントです。
そう、あのJXTGエネルギーが…
白鳥大橋展望台
白鳥大橋展望広場公園内にある、白鳥大橋に一番近い展望台です。
イルミネーションと同じ高さの目線で、200個を超えるイルミネーションを工場夜景を背景に眺めることができます。
ちなみに、カップルで白鳥大橋を渡ると結ばれるというウワサも。
白鳥湾展望台
白鳥湾展望台は工場群側にある展望になります。
手前にあるのはJXTGエネルギーの工場です。
潮見公園展望台
手前には新日鐵住金の工場群が広がり、背景に白鳥大橋という工場夜景が見える展望台です。
測量山展望台
室蘭夜景の全体が見える人気ナンバーワンの夜景スポットです。
工場夜景も白鳥大橋のライトアップもバッチリ見えます。
室蘭夜景見学バス
室蘭の夜景巡りをする観光バスが、6月から10月までの土曜日に運行されています。
(3連休の日曜日は運行)
料金は中学生以上が1,500円、小学生は500円で、完全予約制です。
所要時間は約2時間45分。
一般車が入ることのできない、夜景バスだけの穴場スポットがあるのが魅力的です。
駐車することができない白鳥大橋も往復してくれるので、自分で車を運転していたらゆっくり見れない橋の上からの夜景もジックリ眺めることができます。
虫除けスプレーなどの虫刺され対策も忘れずに。
運行日・時刻などはその時によって違うので、予約・問い合わせ先の室蘭観光協会に確認してください。
一般社団法人 室蘭観光協会
TEL:0143-23-0102
受付時間:8:00~19:00(年中無休)
室蘭夜景をナイトクルージングで
陸からの工場夜景に飽きたら、海から楽しむ方法もあります。
白鳥大橋の下をくぐり、工場夜景も目の前に広がるという、船の上からならではの眺めです。
美しさに感動したという参加者の声も少なくありません。
なお、夜の海の上は夏でも肌寒いことがあるので、羽織るものを一枚持っていくとよいでしょう。
カップルで肩を寄せ合うのもおすすめです。
料金は中学生以上が3,000円、4歳から小学生は1,000円です。
所要時間は約60分、4月から11月までの期間限定の運航になります。
スターマリン株式会社
〒051-0036北海道室蘭市祝津町1丁目127-12
TEL:0143-27-2870
http://www.muro-nc.com/night_cruising.html
まとめ
ライトアップで煌びやかな白鳥大橋と、港湾都市・室蘭の工場夜景についてのご紹介でした。
車で展望台巡りをするのもいいですし、時間に余裕があるならバスに乗って夜景スポット巡りをするのもいいでしょう。
港町の観光としては、やっぱりナイトクルージングが最高ですね!
JXTGエネルギーに限らず、工場のライトアップが今後どうなるかは誰にもわかりませんから、行けるときに行っておいた方がいいかもせれません。