ホテルオークラ創始者の大倉喜七郎さんが寄贈したということで「大倉シャンツェ」と命名されたジャンプ競技場は、改修を重ねられて今の「大倉山ジャンプ競技場」となりました。
ちなみに建設された山は元々札幌神社(今の北海道神宮)所有の無名の山でしたが、「大倉シャンツェ」にちなんで大倉山と名付けられた経緯があります。
そんな大倉山ジャンプ競技場はジャンプ台として競技に使用されると同時に、今では観光名所としても人気の場所です。
ジャンプ選手が使うリフトに乗って大倉山展望台まで登れば、札幌の市街地を中心に、はるか遠くまで広がる街並みを眺めることができ、また日没後には日本新三大夜景にも選ばれた札幌の夜景を見ることができます。
大倉山ジャンプ競技場
1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会の、90m級ジャンプの開催場所になった大倉山ジャンプ競技場は、今のルールで言えばK点120mのラージヒルです。
その大倉山ジャンプ競技場の頂上までリフトに乗って登ると、標高307mの展望ラウンジに到着します。
藻岩山の標高は531m、旭山記念公園の標高は137.5mですから、その中間くらいの高さですね。
それでも札幌で一番高い建物であるJRタワーの展望室が標高160mですから、大倉山展望台がいかに高い所にあるかがわかりますね。
大倉山展望台から夜景が見える時間
さて大倉山展望台から夜景を見ることができるのは、実は限られた時間なのです。
というのも展望台へ行くためのリフトの営業時間は
夏季(4月下旬~11月上旬)
8:30~18:00
冬季(11月上旬~翌4月下旬)
9:00~17:00
となっているので、冬の終わりから秋口にかけての期間だと日の入り前にリフトが止まってしまいます。
ですから基本的に大倉山展望台から夜景を見ることができるのは、リフトの営業時間中に日没時間を迎える9月中旬頃から翌1月末頃までです。
(リフトの営業時間と日没時間の差が最大になるのは夏季から冬季に切る変わる直前10月末前後、ただし例外がありますので後でご紹介します。)
ただリフトが止まった後でも、クリスタルハウスの2Fにあるレストラン「ラムダイニング 大倉山」なら、札幌の夜景を見ながらジンギスカンなどを食べることができます。
高さ的にも標高160mを超えていて、JRタワーの展望室以上になりますから立派な夜景スポットです。
ラムダイニング大倉山のディナータイムの営業時間は17:30~21:30、ラストオーダーは21:00になります。
ちなみに大倉山展望台は年中無休ですが、「ラムダイニング 大倉山」だけは年末年始はお休みです。
大倉山展望台の冬
ジャンプ競技場にはやっぱり雪が似合いますし、大倉山展望台の冬は夜景の見頃ともなります。
ところで札幌の冬といえば「さっぽろ雪まつり」なのですが、雪まつりの開催期間である2月の上旬は、通常のリフト営業終了時間と日没が同じくらいです。
しかし雪まつり期間中だけは特別に、20:00まで限定延長営業されます。
これなら日の入りが17:00頃でも夜景を見ることができるので、夜景のゴールデンタイムともいわれる日没直後のマジックアワーの札幌の街を眺めてから、ライトアップされた雪まつりを見に行くことも可能ですね。
まとめ
大倉山ジャンプ競技場にある大倉山展望台で夜景を見ることができるのは、基本的にリフトが動いているうちに日が沈む9月中旬頃から翌1月末頃までです。
2月上旬の雪まつり期間中には夜間特別営業があって、夜景を見ることができました。
夜間特別営業については他の期間に実施されることもあるので、公式サイトの「大会・イベント情報」で確認してください。
また、ジャンプ大会や公式練習日はリフトに乗れなくなるので、そちらは「大会・公式練習日程」で確認してください。
基本情報
札幌市中央区宮の森1274
TEL 011-641-8585
アクセス
バス
円山バスターミナル発JRバス[円14]荒井山線「宮の森シャンツェ前」行に乗車
↓
バス停「大倉山競技場入口」で下車後、徒歩約10分
車
札幌市営地下鉄東西線・円山公園駅から約10分、札幌駅から約30分
無料駐車場あり
(ジャンプ大会や公式練習日は使用できません)
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